あれ?マレーシアの首都ってどこだっけ?
「マレーシアの首都は?」って聞かれたら、だいたいの人が「クアラルンプールでしょ」って答えると思う。
ぼくもそうだった。行くまでは完全にそう信じてた。
でも、マレーシアを旅している途中で「実は首都機能はプトラジャヤってとこに移ってる」って話を聞いて、ちょっとびっくり。
じゃあ、クアラルンプールって今は何なの?って気になって、プトラジャヤまで行ってみることにした。
プトラジャヤってどんなとこ?
クアラルンプールから電車とタクシーで1時間くらい。
プトラジャヤは、1990年代から作られた新しい行政都市で、ここには官公庁、裁判所、首相官邸など、マレーシアの政治を担う機関が集まっている。

つまり、政治的な“首都機能”のほとんどはここにあるらしい。
ちなみに、すぐ近くに、観光地として有名なピンクモスクもある。

で、プトラジャヤという街に実際に行ってみた感想はというと…
とにかく「きれいで、広くて、静か」。ほんとに静か。人も少なくて、ちょっと不思議な感じがした。
クアラルンプールと何が違うの?
クアラルンプールはもうめちゃくちゃにぎやか。高層ビルも人も車もごちゃごちゃしてて、「THE・首都」って感じ。今でも外国大使館の多くはクアラルンプールにあるし、国王もKLに居を構えている。国際線の玄関口である空港(KLIA)や、観光の中心地もKLのまま。

一方で、プトラジャヤは、政治的な首都機能が移された、整った静かな都市なイメージ。街全体がゆったりしてて、走ってる車もキレイなセダンばっかり。
なんで首都を移したの?
マレーシア政府がこの新しい都市を開発し始めたのは1990年代。
急速に都市化したクアラルンプールでは、渋滞やインフラの逼迫が深刻化していた。
そこで選ばれたのが、内陸部の丘陵地にあるこの場所。
ゼロから都市をデザインし、
「効率的で美しい行政の中心」をつくるという国家プロジェクトだった。
でもやっぱり“住んでる感”はないかも?
正直に言うと、「人の生活感」みたいなものはあんまり感じなかった。
広いのに人が少ないから、ちょっとだけ“未来の模型の中にいる”みたいな不思議な感じになる。

プトラジャヤは、「国家の機能を静かに支える場所」として設計されたのかもしれない。
華やかさや雑踏とは違う静けさ。その中に込められた思想と設計のバランス。
それを歩いて感じられるのは、旅人としてとても興味深い体験だった。
まとめ:どっちが首都でもいいんじゃない?
結局のところ、クアラルンプールもプトラジャヤも、それぞれに役割があってバランスが取れてるってことなんだと思う。
にぎやかさと整然さ。熱量と静けさ。どっちもあるからこそ、マレーシアって国の面白さがあるのかもしれない。
「どっちが首都?」って聞かれたら、今は「両方」って答えるのが正解かも